# 062

私は愛と憎しみの世界の住人だ
そこでは逃げることが運命の歪みを創り出す
そこでは死は生きるための糧だ
人に何かを与えることは贈り物でもなんでもない
私は橋によって二つに分けられた世界の住人だ
川は化学物質が隠されただけのただの流れだ
私は空が汚染の便器に成り果ててしまった世界の住人だ
解決策は監禁しかない
何かに貢献することが殺人を犯すことである世界
若者の声は聞こえない
私は王と大統領の世界の住人だ
そこでは実際に統治しているという証拠はどこにもない
魂の自由
日が経つにつれひどくなる寒さ
私はもうどうでもいい世界の住人だ
金持ちと貧乏人しかいない世界の住人だ
デブと飢餓の人間しかいない世界の住人だ
人々が休日の食事を楽しんでいる一方で、子供たちが飢えている
私は銃やナイフが子供の心から喜ぶプレゼントである世界の住人だ
サンタクロースを信じろと言った世界
しかし、自分自身を信じろとは言わなかった
私は君たち自身を愛している
私は秩序のある世界の住人だ
いや、無秩序だ
境界線が銃の照準を意味する
安全が殺し屋の目から見た夜でしかない世界
私は光のこぼれるほうからやってきた
私たちは皆やってけるのか
わたしはこの世界の住人だ
もうどうでもいいこの世界の住人だ
何百万もの人たちが列をなして歩き、口々に200もの夏のため慣習を打ち破ろうと
叫んだ世界の住人だ
貧乏人と普通の人しかいない世界
一部の人と残りの優先された人との境界線
秘密の社交クラブと会員メンバーしかいない
老人が孤独に死んでいく世界
壁が傷つけられてしまった世界の住人だ
墓が造られている
世界中で温暖化が進行しいている
最期の日は近い
しかし、誰も気付いていない
無知の中で身に纏うものは、あなたの髪を染める毒だけ
そして、それがオゾン圏に穴をあける
もうこれ以上プレイヤーにはなりたくない
皆が気にしているのは数字だけだ
私はその世界の住人だ
どうでもいい世界の住人なんだ

歌詞の中で最も強調されていたことは環境問題についてだと思う。

環境が壊れること、それは地球の崩壊を意味している。環境すなわち大気や水、土壌成分は直接的にも間接的にも生体内に取り込まれ、健康に影響を与える。特に水質汚濁は重要な問題である。水は、地球に住んでいるすべての生物の”源”である。私たちの体もその6割以上が水分で、できており、日常生活はもちろんだが、農業や工業用水、水力発電など色々な方面で利用されている。この大切な水が、水を利用する人によって汚されることがあり、そのことを水質汚濁という。
 水質汚濁が進んでいくと豊かな水に恵まれていた川でも、魚や貝なども住めなくなってしまいます。さらに汚濁が進むと、悪臭などを発生し、日常生活にまで悪い影響を及ぼすようになり、最後には「死の川」になってしまう。また、有機水銀やカドミウムなどの有害物質で汚染された魚や農作物を長い間食べ続けると、徐々に健康が害されることが知られている。

 このように、水質汚濁とは、水を利用する人が原因で起こり、水を利用する人に被害が及ぶということになる。

また、オゾン層破壊も深刻な問題となっている。歌詞の中にも出てくるヘアスプレーなどに使用されていたフロンによってオゾン層に穴があき,今までオゾン層が大部分を遮っていた太陽からの紫外線を通しやすくなってしまう。紫外線は生体にとって有害なものであり、人では皮膚がんや白内障の増加などの健康影響が見られ、このほか動植物の育成阻害といった生態系への影響もある。

 このような環境問題を解決するには地球に住む私たちひとり一人が気をつけていかねばならないと思う。この歌詞の中ではもうどうでもいい世界と言っているが、それでは何も変わらない。国際的にも運動が高まっている今こそ、そんな大きな改善にはならないかもしれないが、省エネなどの小さな努力から始めてみるべきだと思う。地球の健康を守ることは私たちの健康を守ることにつながっていると思う。